2024年3月15日に公開された映画「変な家」は、謎の多いミステリーとして人気を集めています。
その中でも、はっきりと謎が明らかになっていないものとして、来客を泊めるための部屋にある窓「最後の窓」。
そこで、今回は、物語の中で不気味な存在を放つ「最後の窓」の意味について考察します!
変な家の最後の窓の意味を考察
変な家は小説・漫画・YouTube・映画と複数の媒体で見ることができ、それぞれの媒体ごとに多少ストーリーが異なります。
実際、小説とYouTubeは同じですが、映画は大きく異なる考察ができます。
そのため、今回は、最後の窓の意味について小説と映画に分けて考察します。
殺害するターゲットを安心させるための部屋
変な家は、片淵本家の重治が左手供養を行うために設計された構造となっています。
片淵本家で行われてきた慣習である左手供養、つまり左手のない子どもに、分家である清吉の血を引く者を殺害する目的で作られています。
そして、変な家の「最後の窓」がある部屋は、殺人のターゲットとなる来客用の部屋だったと考えられます。
ただし、正規の殺害は「2階の浴室でシャワーを浴びている間」。
つまり、来客用のターゲットに「寝る部屋があるため、安心して泊まれる=お風呂で殺害するシチュエーションに持っていける」という目的のため作られたのではないでしょうか。
もちろん、「安心させる」という理由も含んでいるとは思いますが、窓がなくても成立するのでこれだけが目的でないでしょう。
殺害のシチュエーションに対応するため
基本的には浴室での殺害を想定していますが、毎回うまくいくわけでないので殺害パターンを複数用意していたと考えるほうが自然です。
たとえば、客人が「お風呂に入らない」と浴室での殺害はできません。
それであれば、来客用寝室で殺害をするために「部屋に向いている不自然な窓」がついていると考えられます。
もし、2階にある子ども部屋の棚の下の抜け穴が1階来客用寝室側にあったとしたらどうでしょうか。
両親がリビングから窓越しにターゲットが寝たかを確認し、子どもが棚の下の抜け穴を通って来客用寝室に降りてターゲットを殺す・・・ということも可能になってきます。
殺害した後、子どもは同じルートで子供部屋に戻り、両親が寝室から車庫に死体を運ぶなら家の外から殺人がバレずに実行が可能になってきますよね。
このように、殺害のシチュエーションを複数用意するために、あえて部屋側に窓をつけていたとも考えられそうです。
リビングから寝室を監視するため
来客用の寝室は室内に向けて窓がある部屋で、リビング側から寝室を確認もできるはずです。
ということは、ターゲットを浴室で殺害できず部屋で寝てしまった場合、もしくは何らかのトラブルが起きた時に監禁し、様子を監視するために付けられたとも考えられます。
小説:慶太が外の様子を把握するため
変な家の小説版では、家の中では殺人は行われていませんでした。
そもそも、1階の窓がある来客用寝室は慶太が使用しており、もともとは兄の子どもの桃弥を監視するため、自分の息子である浩人が誕生した後は、本家の人間の侵入を防ぐために使われていました。
そのため、重治の思惑である殺人のために役立てるという目的でなく、実際には、玄関にも近いことから部屋の外の様子を確認するために使っていたのではないでしょうか。
映画:洗脳するために喜江が作らせた窓ではないか
映画では、慶太の妻である綾乃が、片淵本家だけではなく、母である喜江に洗脳されていたと考えられる描写があります。
綾乃の妹である柚希は、ラストシーンで喜江と綾乃が今年も左手供養をしている話を聞いてしまいます。
恐ろしいことであるはずなのに、当然のように行う前提で話していることから、「洗脳されていた」と考えても不自然ではありません。
もし喜江が綾乃と慶太をコントロールしたいのであれば、来客用寝室に窓をつけて何かにつけて泊まるようにしていた。
そして、綾乃や慶太の会話や行動を監視し、本家を潰すために行動していたとも考えられます。
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変な家に登場する2つの窓にまつわる部屋の謎
「変な家」の物語には、2つの「窓」にまつわる部屋が登場します。
1つは、来客用の寝室が家の中にある「最後の窓」と言われるものと、「窓のない」子供部屋です。
今までは、「最後の窓」について解説したので、この章では「窓のない」子供部屋について考察していきます。
そもそも、変な家に登場する窓のない子供部屋ですが、子供部屋は通常、日当たりのいい窓がある部屋を使うのが一般的で、「窓のない」部屋を子供部屋にすることはほとんどありません。
また、この子供部屋は扉が二重扉になっていたり、トイレ付きということもあり、独房のような雰囲気があったと考えられます。
そのため、物語中でも、「だれにも子どもを見せたくなかった」のではないかと考察されています。
そこから、殺し屋一家がつくった殺人屋敷ではないかというストーリーが展開されていました。
変な家の窓がない部屋がある家は実話?
では、実際このような間取りの部屋は実在するのかということについて調査しました。
結論から言うと、「窓のない子供部屋」や「窓なし部屋」は普通に存在しています。
窓なし部屋は、「行燈部屋」と呼ばれ、もともとは遊女屋で代金を払えない客を押し込めておく薄暗い部屋(行燈や布団を収納していた部屋)を指します。
そのため、現代ではマンションなどの間取りの都合上、窓がないもしくは光が入らない部屋という意味で使われています。
また、建築基準法では、窓がない部屋は「居室(生活する部屋)」ではなく、「納戸(収納スペース)」や「サービスルーム(収納や短時間の作業部屋)」という扱いをされています。
そもそも、窓がない部屋は空気の流れがなく、生活するには快適に過ごすには難しいというのが実際のところ。
また、変な家の子供部屋は、トイレが備え付けられていたこともあり、臭いがこもっていたのではないかと考えられるので、快適とは言えなかったでしょう。
このように、変な家は、小説、漫画、YouTube、映画とそれぞれ違った角度から考察ができます。
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変な家の最後の窓の意味は?小説と映画それぞれの考察|まとめ
今回は、変な家に出てくる来客用寝室の窓「最後の窓」について考察しました。
①殺害目的:寝たかどうかをリビングから確認し、寝室で殺害を行うため
②監視目的:小説では慶太が外の様子を監視するため、映画では喜江が慶太・綾乃夫妻を監視やコントロール目的で付けた
まとめると、殺害もしくは監視目的で付けられたのではないかと考えられます。
映画「変な家」を見た人、これから見る人も、ぜひ漫画版「変な家」もチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!