『3月のライオン』は「ヤングアニマル」にて連載されている原作・羽海野チカさんによる大人気の漫画作品であり、テレビアニメや実写映画化などのメディアミックスも多くされ注目されていました。
将棋がテーマの本作ですが、人間ドラマ・グルメ・恋愛要素と将棋をわからなくても楽しめる作品になっています。
しかし、『3月のライオン』がつまらなくなったという意見も出ているようです。
この記事では、『3月のライオン』がなぜつまらなくなったと言われているのか、またどこがおもしろいかも徹底解説していきますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
3月のライオンつまらなくなったと言われる理由◯選
ここでは3月のライオンがなぜつまらなくなったと言われる理由を見ていきたいと思います。
将棋中心から人間ドラマへのストーリーの転換
物語の初期のころは主人公・桐山零の抱えている問題や孤独から将棋の緊張感・厳しい世界を焦点に描かれていて。将棋好きや戦略ものが好きな方に見ごたえのあるものでした。
物語が進むにつれて、零の心の変化や、3姉妹を取り巻く問題が中心に描かれるようになり、将棋の試合より人間ドラマの要素が多くなったように思われます。
そのため、熱い将棋シーンを見たい人からは物足りなく感じてしまったことも原因なのではないでしょうか。
意見も両極端にあるようで、将棋の試合が多くなると「3姉妹が見たい」と言われ、3姉妹の話が中心になると「将棋シーンが少なくてつまらない」と作者の羽海野さんも戸惑うような意見の食い違いとなっています。
ですが、それだけ幅広い読者に読んでもらえているため様々な意見がでているのだと思われます。
孤独だった主人公が幸せになったから?
家族を事故で亡くし、引き取られた先の家族ともうまくゆかず、居場所がなく一人孤独に過ごしてきた零ですが川本家に迎え入れられ温かさに触れ人間味を取り戻していく物語です。
コミックス15巻では零はひなたに秘めていた想いを伝え、二人の関係が進展します。
しかし、二人の関係性が急展開したことで「気持ち悪い」と思う人も多く見られたようです。
2人の年齢差や急な恋愛要素の展開に違和感を感じる読者もいたことでしょう。
それに加え、桐山零が抱えていた孤独や闇の部分を払拭するような幸せな展開につまらなさを感じたのかもしれません。
いじめ・川本家の家族の問題が辛すぎた
川本家の次女ひなたのいじめ問題や川本家の出ていったはずの‟お父さん”が突然現れ三姉妹を翻弄していくエピソードは見ているだけで心が締め付けられるように辛いものでした。
この人間関係の辛さ・不幸すぎる展開に読んでいて辛すぎてリタイヤしてしまう人も多かったようです。
ですが、零と三姉妹が解決するために助け合いながら、支え合い前へ進んでいく姿に読者は力をもらったように思います。
零だけでなく苦難を乗り越えた三姉妹の成長が見ることができるでしょう。
3月のライオンどこがおもしろい?
ここでは『3月のライオン』がどこが面白いのかを紹介していきます。
登場人物が魅力的
家族を失い孤独で影のあり、中学生にしてプロの棋士になった青年・桐山零が人との関わりの中で成長し、人間らしさを取り戻していく様子は見ていて心温まるものがあります。
そして、零を迎え入れている川本家の三姉妹あかり・ひなた・もも。
この三姉妹は、羽海野さんが初の青年誌での連載だったため、キャラクターを温かく優しい夢のある姿に設定しているそうです。
他にも零のライバルの二階堂晴信、元担任の林田先生、A級8段の棋士・島田開など個性豊かなキャラクターも多く登場していきます。
ごはんがおいしそう!
何と言っても、あかりおねいちゃんが作るごはんがとのかく美味しそうなんです!
あかりは猫でも人でも痩せている子を放っておけない性格で、拾ってきてはごはんを与えてふくふくに太らせることが大好き。
いつも愛情たっぷりのごはんが食卓には並んでいます。
そぼろをレタスに巻いて食べる「レタス巻」や家にあるものだけどついつい進んでしまう「ツナとコーンマヨ和え」と「韓国のり」「とろろこんぶのお吸い物」。
思わずお家で作ってみたくなるような身近なメニューが多いため、3月のライオン再現料理を作る人も多く見られます。
気迫あふれる将棋のシーン
3月のライオンでは対局のシーンに気迫があり、手に汗握シーンが多く描かれています。
棋士たちが将棋に向かう姿勢や信念の描写が細かく描かれており、どの棋士の心情をより理解することができます。
また、将棋をテーマに描かれている作品ですが、将棋を好きでなくても棋士たちの熱い思いや人間模様から物語にどんどん話にのめり込んでいくのです。
棋士の先崎学さんが監修を行っており初心者でも分かり易く解説されていることも特徴です。
3月のライオンつまらなくなったと言われる理由3選!どこがおもしろいかも徹底解説 まとめ
この記事では3月のライオンがつまらないと言われる理由やどこがおもしろいのかを徹底解説してきました。
3月のライオンはつまらなくなったという意見もあるようですが、人間味が溢れる優しい物語で、多くの人に愛される作品でした。
確かに、読んでいて辛くなってしまうエピソードもあります、不快に思ってしまう方もいるかもしれませんが、作品を魅力的にしている要素でもあり読者を楽しませてくれます。
まだ3月のライオンを見たことがない方や、一度リタイアしてしまった方もまだまだ今後の展開が気になる作品なので、ぜひ一度は作品に触れてみて欲しいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。